思い出係り　焚火祭　六月に行われる豊年祭
　　　　　　                 カントリ音楽、パプコーン、しょうが入りの甘い酒をのみ、ダンスをする子供は歌の通り

　　　　描き髭の焚火祭りの写真落ち思い出係りになりて聞かせる

　　　　日本語に言えば棘立つ言葉にてポ語に直せる伝言ひとつ

　　　　一斉に扉を閉めし地下鉄に体臭に酔いしが幼が吐きぬ

　　　　それぞれに演じし役は抜け殻かオスカー賞を手に笑うスター達

　　　　微妙なる裡のダイヤル汝と合い雑音入らぬ会話の通り

　　　　老うることは古くなること直訳し子に言われたる昔の麗人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まなこ
　　　　　　　　片瞳なき木彫の鳩の探しえぬ眼いろした木の実落ちくる

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